地震などの災害発生時、橋梁部の継手部分が損傷し、路面に「段差」が生じた場合、車両の通行ができなくなります。
災害時に緊急輸送道路を早期に確保するためには、路面に生じた段差を速やかに修正し、滞留した車両を排除、緊急車両の通行帯を確保する「道路啓開」を迅速に実施する必要があります。
当社の発泡ガラス「ポーラスα」を使用した軽量段差修正材(軽量土のう)は、従来の土のうと比較し約1/4の重量であるため、作業性・運搬性に優れ、迅速な「道路啓開」を実施することができます。
震災時の路面被害と影響
東日本大震災
路面被害の6割以上は段差によるもの
800km以上で交通支障
-被害内訳
路面段差 174箇所
その他 97箇所
-被害範囲
20路線 延べ854km
※高速道路のみ
※NEXCO東日本 2016年3月18日のプレスリリース参照
首都高速道路*1
総延長 301.7km
高架橋 232.3km (約77%)
阪神高速道路*2
総延長 259.1km
高架橋 209.1km (約81%)
*1 2016年4月時点
参照元「首都高速道路株式会社 2016会社案内」
*2 2016年7月時点
参照元「阪神高速道路株式会社 Company profile(2016年7月発行)」
ポーラスαを使用した軽量段差修正材(軽量土のう)は災害発生時の緊急用段差修正材として、
首都高速道路株式会社より指定を受けています。
「段差」部分に当製品『軽量段差修正材(土のう)』敷くことで段差を修正します。
当製品、軽量段差修正材(軽量土のう)を耐候性フレコンバック(土のう50袋)に詰め、
被害想定箇所付近の管理用地などに備蓄することで、災害発生時に迅速な対応ができます。
備蓄のイメージ(画像提供:首都高速道路 株式会社)
従来の土のう(土詰め) | 当社製品「ポーラスα」 | |
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重量(15L) | 約25㎏ | 約5.8kg |
※土のう1袋(約15L)あたりの重量比較
従来の土のう(土詰め) | 当社製品「ポーラスα」 | |
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作業性 | 重いため、一度に運べる量が少ない。 | 軽いため、一度に複数運べる。また、身体への負担も少ない。 |
運搬性 | 土を詰め込み、路面修正箇所に運ぶ。都市圏では土の確保が困難。 | 備蓄場所から運搬するため、土の詰め込み、確保の負担がなくなり、迅速な対応が行える。また、無機物のため長期間保存も可能。 |
他社発泡ガラスを使用した商品と比較し、目減りが少ないため、安心・安全にご利用いただけます。
大型車両(20t車 10回)通行後の体積変化率(試験前/試験後)
ポーラスα(当社) | 他社製発泡ガラス | |
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体積変化率(15L/袋) | 0.83 | 0.74 |
※試験結果提供:首都高速道路 株式会社