モロッコにおいて土壌改良材を販売する現地法人を設立
2017.05.11
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株式会社鳥取再資源化研究所(本社:鳥取県 代表取締役:竹内 義章、以下「当社」)は、2017 年 5 月、モロッコ・アガディール市に当社独資による子会社「Tottori Resource Recycling Morocco S.A.R.L」を設立いたしました。節水・収量増大を目指す同国農業生産者向けに、当社多孔質発泡ガラス『ポーラス α』を活用した土壌改良材を販売します。
当社は 2015 年 6 月より、独立行政法人国際協力機構 JICA の中小企業海外展開支援普及・実証事業を通じて、同国スス・マッサ地方にて乾燥地節水型農業技術の実証を行っています。当社製品『ポーラス α』を土壌に鋤き込むことで、灌水量を約 50%削減しながら収量増加を実現しています。
また、これまでに当社は、独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)や鳥取県の支援を受けながら第 22回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP22)iやモロッコ国際農業見本市iiに出展するなど、同国における農業分野の水資源の効率的な利用ニーズに対する当社製品『ポーラス α』の市場導入可能性を検討してまいりました。
モロッコにおいて農業は、同国の国内総生産(GDP)の 13.1%、水資源利用の 80-90%(参照:Plan Maroc Vert iii、FAO iv)を占める重要セクターとなっています。野菜生産の中心地であるスス・マッサ地方を始めとして、降水量の少ない地域での農業はすでに地下水に大きく依存しています。今後はさらに、気候変動の影響により同国の降水量が 2050 年までに最大 50%減少すると予測されています(参照:UNDP v)。水資源の持続可能な活用は、同国の将来にわたった経済発展・農業生産にとって極めて重要な課題となっています。
当社ではこのたびモロッコに設立した子会社を通じて、同国農業生産者に当社多孔質発泡ガラス『ポーラス α』を活用した、節水と増収を同時に実現する土壌改良材を提供します。現地に根差した形でソリューションを提供しながら、同国の持続可能な成長に貢献してまいります。
商号 | Tottori Resource Recycling Morocco S.A.R.L |
所在地 | Avenue des F.A.R, Nr208, El Menzeh, Agadir, Morocco |
事業内容 | 多孔質発泡ガラス『ポーラスα』の販売 ほか |
資本金 | 150,000 モロッコ・ディルハム(約172万円) |
設立年月 | 2017年5月 |
主要株主及び持ち株比率 | 株式会社 鳥取再資源化研究所 100% |
◆本件に関するお問い合わせ
Mail : naoyuki.kano@t-rrl.jp (担当:狩野)
Webサイトからもお問い合わせいただけます。(こちらから)
[i] https://www.t-rrl.jp/2016/10/cop22/
[ii] https://www.t-rrl.jp/2017/04/siam/
[iii] Plan Maroc Vert (2008年4月モロッコ農業省発表)
http://www.fellah-trade.com/ressources/pdf/plan-maroc-vert2.pdf (2017年5月2日アクセス)
[iv] FAO
http://www.fao.org/nr/water/aquastat/countries_regions/mar/indexfra.stm (2017年5月4日アクセス)
[v] UNDP
https://www.undp-aap.org/countries/morocco?language=en (2017年5月4日アクセス)